春霞たゆたフ
亜月 有
桜が、散っていきます。
空が、腹立たしいほど、青いです。
太陽の光が、あたしを射抜きます。
ただ一つぽつんと浮かぶ雲は、
風もない、空にたゆたっています。
私みたいだと、思いました。
桜が散ってゆきます。
全てにもやがかかっているような、そんな空気で す。
太陽の光も、何故かぼんやりと差しています。
たった一つ浮かんでいた雲は、いつのまにか消え てしまいました。
私は手を伸ばします。
その手をすり抜けて、ひらひらと、桜は散ってい きます。
ひとひら、ひとひら。はらはらと。
桜の花びらは、私の周りに、落ちてゆきます。
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