| 杞憂 キャスト;A 夢見がち…つか空想癖のある高校生。 B 現実家。Aの親友。 声 ナレーター系の何でもござれ。その名の通り声のみ。 舞台上上手側にゲーム機。下手側に机と椅子。どちらも奥に。 幕が上がる。明かりは無い。BGM。 声:空。@地面の上方の空間。地に対して天。A途中の空間に身をおいている状態。B確かな物が何もない状態。心が抜け出て足が地についていないような状態。放心。嘘。偽り。偽りの。見せかけだけの。真実の関係が無い。 ステージの中心に一人の少女(A)。スポット。 A:例えばこの私たちが何気なく見ている空。それは毎日面白いくらいに表情を変える。けれどこの空、それが例えば作り物で、いつか落ちてこないともかぎらない。そうこの空がいつか落ちてくる、そんなこともあり得るのだ。 後ろからもう一人の少女(B)。全体に照明。 B:またそんなこと言ってんの?ありえるわけ無いじゃない。そういうのを杞憂、って言うのよ!!もうほんとに杞憂だわ、知ってる?この故事成語!! A:それくらい知ってるわよ、失礼な… B:じゃあ話して見なさいよ。どんな故事? A:ええっと…昔の中国の、杞って言う国に居た人が、空が落ちてくるんじゃないかって本気で心配していた…そこから転じて、在り得ない事を心配すること。 B:はい、良く出来ました。じゃあ今貴方は何を心配してたの? A:…空が落ちてくるんじゃないかと… B:全く何時も何時も訳の判らない想像ばっかり!!そんなんだから通知表に『もっと集中力を』とか書かれるのよ! A:…何であんたがあたしの通知表の中身知ってるのよ… B:あら、当たった?ただの勘だったんだけど。…ってそんなことどうでもいいのよ A:どうでもなんて良くないわよ!!大体ね、あんたは考えたこと無いわけ?空が落ちてくるんじゃないかって。 B:無いわよ。だって良く考えて御覧なさい?空は空気なのよ?その上には宇宙、つまり真空があるのよ?それがどうして、落ちてくるんじゃないかなんていう発想になるわけ? A,一瞬詰まって。二三歩Bから離れるように歩き、遠くを見ながら言う。 A:例えば空が…大きな一枚の絵だったら?私たちに伝わる科学という名の常識が、全て見せかけの作り物だったとしたら?…だとしたら空が落ちてくるって言うのも、充分ありなんじゃないの? B:…あんたねぇ… B,大きく溜息をつく。 B:どっからそういう話が出てくるわけ?だいたいねー。そんな大きな絵誰が書くのよ。それにそんなんだったらそれこそ科学で解明されてるわ。 A:だから。それが信じられないって言ってるの。人間よりもっともっと偉大な何かが、私たちの目を欺いているのかもしれないじゃない!! B:あのね、それもう、オカルト。…ま、いいか、そんなことどうでも。 A:よくな――い!! B:あーもうはいはい判ったから。…判ったから…家来てv A:は? B:新しいゲーム買ったの〜vv攻略付き合ってv A:…そんなん独りでやれ!! B:良いじゃない付き合ってくれたってぇ…あんたの話にも付き合うからさv A:…ほんとに?馬鹿にしない? B:ホントホント!! A:…じゃ、いい。…付き合ってあげる。 B:うし!!決まり!!いこいこ〜vv B,Aの手を取る。 照明が僅かに落ちる。 声:意識・自分が現在何をやっているか、今はどんな状況なのかなどが自分でわかる、心の動き。また、その働きで自分に判らせること。 暗転。 ステージの上手側にTVとゲーム機。(斜め) Bが夢中になっているのを、A、やる気無げに見ている。 B:あーもう此処!!どうなってんの!!可笑しいわよアイテムちゃんとあるのに〜〜!! A:ゲームしながら独りで叫ぶ女子高生…世も末だわ B:余計な事言ってないで一緒に考えてよ〜!! A:…えー?ちゃんと全員に話聞いた? B:聞いたわよ!!あーもう何回聞いても同じ事しか言わないしー!! A:そりゃそう… いいかけて、A,何かに気付いたように立ち上がる。 A:そう例えばこのゲームの登場人物たちの様に私たちも何かのゲームの中に存在する物だったとしたら?もしくは誰かの意識の中の人物だったとしたら? …ねえB B:なによA。(視線はTV) A:あたしってあんたの事Bって呼ぶけど…これって良く考えたら変よね?Bなんて名前な訳無いじゃない。 B:そういう余計なことは考えない。大方作者が名前考えるの面倒臭がったんでしょ。 A:…作者?…何作者って。どういうこと?? B:あーなんでも無い、忘れて忘れて。(やる気無げ。) A:ちょっと…!!教えなさいよ!!作者ってどういうこと?…何つまり私たちは、その作者とか言う奴の意識の中の人物って事?あたしたちは!存在しないとか言いたいわけ!? B:あーもう煩いなあ…あんた考えるとややこしくなるからやめときなさい。 A:誤魔化さないでよ!!…やっぱりあんたなんか知ってるのね!!? B:別になんも知らないわよー!!つかあんた!!煩い!集中できない!!!! A,大きく頭を振って。 A:もー良いわよあんたなんか!!あたしが証拠掴んでやるから!! A、言い捨てて出て行く。 B,しばらくゲームに夢中で気付かなかったが。 B:…はぁ?証拠ぉ? 暗転。 声:…B。Bってば。 B:(無言) 声:…聞こえてるんでしょ?返事してよ。 B:だって貴方、此処にはいないはずだし。返事の仕様がない。 声:私はここにいる!!…見えてないだけで。透明人間くらい判るでしょ? B:そうね透明人間は判る。でも私は貴方が透明人間じゃないことも知ってる。 声:…じゃあなんだって言うの? B:ナレーターでしょ?この劇をさらに複雑に、無機質にする。 声:…合ってるけど違う。 B:なによそれ。 声:私は確かにAだったのよ!貴方も知ってるでしょう?私は確かに… B:あーはいはい聞き飽きたわその言葉は。でも、それはもう過去。貴方はもう、この世界には存在しない 声:…あのこがあたしを盗ったのよ! B:それも過去。いまはAはあのこの物。 声:…奪うわ B:は? 声:あのこの躰、Aって言う立場、…元はといえばあたしの物だったのよ。…だから取り返す B:…そんなことが可能だと思ってるの? 声:可能よ!ちゃんとナレーターやって作者の目を誤魔化しながら、あのこの精神を崩壊させるの!そうすれば宿り主を失った躰は、必然的にあたしの物! B:……本気? 声:本気よ B:…なら別に止めない。止める権利もないし 暗転。B退場。 場面が移って、Aが大股で出てくる。 A:あーもういらいらする!!結局あたしの話なんか聞かないんじゃない!!しかも何か知ってるっぽいし!!あーもうむかつく!!!! 怒鳴り散らしていた…が、ふと立ち止まって。 声:…それは、あなたの意志?(囁くように) A:…これは、私の意志? 本当に私は私の意志で、Bのところから出てきたの? こんなにイラついてるのは、ホントに、私の意志? ……これも全て計画済みのストーリーじゃないの? (声: 意志・どうしても、これをしよう、またはしまいという積極的な心ぐみ。強いはっきりとした意向。意思・しようとする考え、思い。) 暗転。 ゲームをしているB。(B側のみ照明。) ふと顔を上げる。 B:…あのこは考えないのだろうか?…それすらも、作者の計画どおりだという可能性を? ゲームの画面を見る。 B:私は彼らを動かしているように感じているけど…本当は用意されたストーリーを探し当てているだけ…。正しい道を…用意された道を… B、疲れたように頭を振り、またゲームの続きに没頭。 本を読んでいるA。(前を向いて、机と椅子。舞台の客席から見た左側。照明が移る。) ふと顔を上げて。 声:貴方にはどうして名前がないの?A、なんていう記号しかないの? A:…そう、私はA…。名前を持たない…。 そういえば昔読んだ漫画に…私たちみたいに名前を持たない、「怪物」の話があって… 声:名前のない怪物…どういう話? A:怪物は名前が欲しくて、人を食べてその人の名前を手に入れるの… 声:その人に、成り代わるのね? A:…簡単に言うとそういうこと。 声:それで?貴方も人を食べるの? A:まさか。だって人って不味そうじゃない? 声:そう?昔の中国では子供の肉を食べてたらしいけど。 A:…美味しいのかしら? 声:珍味って重宝されてたんだって。 照明変わる。(色…?) 照明がBの方に移る。 ゲームをしている…ふと顔を上げて。 B:そういえば昔私、人を殺したかったの。 声:どうして? B:漫画で、22人殺した史上最高の無差別殺人記録のことを読んで、23人殺して史上最悪の殺人犯になろうと思って。 声:凄く貴方らしいけど…どうしてやめたの? B:それだけに人生賭けるのが馬鹿馬鹿しくなったからよ。 照明が変わる。(色…?) 照明がAの方に移る。 本を読んでいるA。 声:貴方はどうして、本ばかり読んでいるの?そんなに楽しい? A:楽しい…そういえばどうして私は本を読むのかしら? 私はこうして本を読むことで擬似世界を体験しているけど。けれどそれは、「読書は心の栄養です」なんて奨励されるようなこと?ただ現実世界に対応できずに、仮の世界に逃げ込んでいるだけではないの? ううんそれ以前に、私はこの本の著者が書いた世界を間借りして楽しんでいるだけだけど、その本の中の登場人物たちはこの世界の中でどう感じているのかしら? 私たちのように何か感じているかしら? 照明がBの方に移る。 ゲームをしているB。 声:貴方はどうして、ゲームばかりするの? B:…そんな単純な誘導尋問に、私は掛からないけど。…でも…そうね少なくとも、私はこうしてゲームをすることで擬似世界を体験している。それはきっと世間の言うように余り良くないこと。要するに現実世界に対応できていないということなんだから。 それでも私がやるだけの理由がゲームにはある。私はそう思う。 …そしてこの中の人物たちも… 私たちのように何か感じているだろうか? 照明がAの方に移る。 本を読んでいるA。 声:…貴方は今本当に、其処にいる?本当に、存在する? A、不意に自分の肩を掴んで。 A:私は此処にいる!…いるはずだわ。 …でも、…例えば此処でこうして私が自分の体に触れて、自分の存在を確認したとして。 それは一体何の意味を持つのかしら? この触れた感触も体温も何もかも、嘘だとしたらどうなるのかしら? それとも私の存在自体嘘だとしたら? 照明がBの方に移る。 ゲームをしているB。 声:貴方の声は誰かに、届いているのかしら? B:…だから掛からないって言ってるでしょ… …ああああああああ!!! そうこれは………誰も聞くことの無い声。 これは今確かに私の耳に届いたけれど、誰にも届くことの無い声ならどんな意味が在るのだろう?私の聴覚が不確かなら、これはもしかしたら存在しないのではないだろうか?聞こえてくる音全て嘘だとしたら? それとも私の存在自体嘘だとしたら? 照明、A A:此処もこの本の中のように擬似世界だとしたら? 声:信じられる感覚など何一つ無い 照明、B。 B:此処もこのゲームのように擬似世界だとしたら? 声:保証されていることなど何一つ無い 二人、同時に立ち上がる。 照明、全体に。(色付きでもいいかな…) A・B:空は落ちてくるかもしれない。 (声:世界・存在する事物・現象の総体。宇宙。「世」は過去・現在・未来、「界」は上下四方の意。地球全体、そこにある人間社会。同類のものの集まり。) 照明、B。(青系統) ゲームをしているBの所に、左からA登場。画面の前に立ったりBの頭を叩いたり、コントローラーを取り上げようとしたりする。…が、Bは全く気付かない。 A、諦めて戻る。 照明、A。(青系統) 本を読んでいるBの所に、右からB登場。Aの目の前に手をかざしたり、本を引っ張ったり、髪を引っ張ったり色々する。…が、Aは全く気付かない。 不服げなB…と、何か思いついた動作。 Aのコーヒーカップを逆の場所に移し、満足げに戻る。 A,Bの動きに被せて。 (声:空。世界。意識。意思。意志。存在。記憶。生。死。 以上、最も不確かである物。) 暗転。 舞台の中心にA. 机と椅子、本を読んでいる。 手を右に伸ばして何か探している仕草…しかし目線は本のまま。なかなか見付からず苛々と手を動かす。 そして少し経ってから、遂に視線を右へ。驚きの表情。 A:…あれ?確かに此処に…置いたのに… 本を閉じて探す仕草。…ふと、反対側に視線を向けて。 A:…え?何でこっちにあるの?何時も右側に置くのに…。置き間違えたの? …ううんそんな事あるはず無い…こっち側じゃどうあったって取りにくいもの… …じゃあ…なんでこっちに…!? 声:貴方の意識は本当に当てになるの? 貴方の意識はどのくらい当てになるの? 貴方の意識は本当に確かなの? 貴方の意識は…貴方の物なの? A:ぞくりとした風に立ち竦む。 照明、僅かに落ちる。 (声:日常のふとした瞬間にこそ恐怖はある。何気ないこと、普段は気のせいで片付けていることこそが人を蝕む、そして気付かされる、自らの意識が如何に当てにならないか…) 暗転。 ゲームをしているBの元に、Aが駆け込んでくる。 A:…B… B:…A?どうしたの? A:…私は本当に…此処にいるの? B:? A:何も判らないの…どうしてこんなに…意識は頼りないの?私の意識は本当に確かなの?私の意識は、私の物なの? B:…何を言って… A:…可笑しいの…あたしは確かに…確かにコーヒーを右側に置いたのに…!! B:…コーヒー? A:確かにそうだったのよ!なのに何時の間にか左側に在ったの、私は確かに、右側に置いたのに!…そうよ当てにならない、自分自身の意思なんて全然当てにならない。形もなければ残りもしない、こんな物当てになるはずがない…!! B:…ちょっと、落ち着きなさいよ! A:落ち着いてなんていられないわ!…大体最初から変だったのよ、例えば…例えば、貴方はあたしの何なの? B:…え?…何言ってるの?友達でしょ? A:友達…私には判らない!貴方とあたしがこんな風に話せる間柄になった理由とか、何にも判らない。…それ以前に自分が何で、何歳で、何処に住んでいて…なんていうことすら、私には判らないの…! B:…そうじゃあ、貴方の負け A:え? B:見事に嵌められたわね…それも私の知ったことじゃないけど。貴方の自我崩壊が近いわ…。そして空っぽの躰に入るのはとても…とても簡単 A:…どういうこと? B、立ち上がり空を見渡す B:これで貴方が出てくればチェックメイト。さあでていらっしゃい?いるんでしょ? 声:…チェックメイトね…これでその躰は私のもの A:…だっ…誰っ!? A、怯えるようにあたりを見渡す。 声:始めまして。見えなくて当然なのよ?あたしの躰は無いから。 そして突然で悪いけど…貴方の負け。 貴方は気付いてしまった…そしてそれに耐えられるキャラじゃないから。 A:何…何なの…どういうことなの!? 声:もう判っているんでしょ?この世界にあなたの意志は存在しない。だって此処はただの作り物なんだから。 A:…そうなの…?やっぱり、そういうことなの…? 声:そう。貴方の存在は作り物…いいえこの世界全て作り物。貴方がいる場所、喋っている言葉、何もかもすべて作り物。 A:…… A呆然と2・3歩前に。宙に向かって。 A:…そうなのね…そういうことなのね?私の名前が記号なのも…私が何も、自分自身について何も判らないのも…全て、そういうことなのね? 作者が詳しい設定を何も考えていなければ、私が何も知らないのも当然… 声:…そう。そういうことなの。 貴方なんて何処にも、存在しないのよ。(決め付けるように。) 声に、A、崩れるように座り込む。 B、溜息をついて。 B:もうやめにしない?こんな茶番劇。見ててつまんない…3級よ? 声:B? B:最初は黙って聞いてるつもりだったんだけど…あんまり情けないから。…ねえA。気付いてる? A:…… B:この声が何だか判ってる?この声はあんたの躰を、手に入れようとしてるのよ? 声:ちょっと邪魔しないでよ… B:あんたにいろんな悪戯して、混乱させたのは全部こいつ。聞こえなかった?声、…囁くような声が? 声:だから邪魔しないでったら! A:…声? B:この声が囁いたでしょ?幾つかのことを、囁くように言ったでしょ? A:…声…。…判らない…聞いたかも、知れない。 B:その声が貴方の意識を誘導して気付かせたの。此処が作り物だって、意識は当てにならないって… A:…Bは知ってたの?じゃあ何でまだ此処に… B:…ここ以外の何処に行けるって言うの? 此処以外に私たちがいける場所なんてない…私たちは此処の世界で作られた…すなわち、此処の世界でしか生きられないのよ A:…B 声:なんでそっちのこの味方するのよB! B:…だってあんたとだと詰まんないんだもん 声:は? B:あんたとだとボケツッコミが出来ないんだもん。Aにだったらいくらでもツッこめるけど。だからあたしはAの味方。 声:…何よそれ… B:面白さ最優先でしょ? 声:あのね。この劇は友情物なのよ? B:今更よ今更。 A:…あーもうどうでもいい。 B:は? A:なんか真面目に話してたと思ったらこれだもん…もういいやどうでも。 …声さん御免なさい。私やっぱ当分この躰からでれそうにない。 声:なにそれどういうこと? A:相方が寂しがるもんですから。 B:相方って何…寂しがってなんかないけど A:あーもう照れちゃってぇ。 B:さっきまで作り物だなんだと壊れかけてたくせに… A:立ち直ってよかったでしょ?安心した? B:全然。全く。 声:……あーもう判ったわよ… この世界ではもう、あんたらはコンビなのね?じゃああたしに入る隙間は無い… B:コンビって…お笑いみたい… 声:お笑いじゃないの? B:…まあいいけど。…じゃあ貴方は? 声:こうやってあんたらからかうのも中々楽しかった。 …このままで、当分あんたらをからかってやろうかと思って。 B:…… 声:この世界は貴方たちの物。良くも悪くも貴方たちの物よ。断じて作者の物じゃないわ。 B:…それは違うわね…この世界は作者の者じゃないけどあたしたちのものでも無い A:どういうこと? B:…これは劇と言う名の物語。だとしたら答えは自ずから出るでしょ? 声:あ…そういうこと。 A:何々?全然判んない!! B:あんたは判んなくてもいいわよ。 …じゃあもう用ないでしょ?行けば? 声:邪魔者みたいに追っ払わなくても… B:あんたがこの劇の、邪魔者以外もなんだって言うの? 声:…あーもう判ったわよ!!去ればいいんでしょ!? B:来る者拒まず去る者追わず… A:ばいばーいvv 間。 B:…行った? A:行ったかな… B:…あんたいいの?此処はあんたの大嫌いな作り物で、あんたの意志があんたの意志だって言う保証は何処にも無いのよ? A:いいよ。だってしょうがないし。…それにさぁ B:何? A:あの声。あれは明らかに作者に反してるし。あたしにも出来るかもしれないじゃん。 B:…じゃああんたに一つプレゼント。 A:え? B:貴方に名前あげる。記号じゃ嫌でしょ? A:…うん!あ、じゃあさあたしも貴方の名前考えたげる!!明日、交換しよ? B:オーケイ。 B、ゲームの前に座り込む。 B:…じゃあもう行けば? A:…うん。そうする A、退場。 B:誰も考えないの?…それすら、作者の計画だと言う可能性を? 画面から目を離す。 B:でもこれはまず一歩。名前は存在の証… …これからどうするかは貴方の自由。 …これからどうするかは私の自由 声:本当にそうだと思ってる? B:え? 声:べつにAである必要なんて…何処にも無いのよ? B:…嘘…まさか…そんなっ 幕が降り始める。 B:…空が落ちる… 空が落ちる空が落ちる空が落ちる空が落ちる空が落ちる…(だんだん大きくする) 幕が半ば下りきった所で照明を赤に。 ほぼ同時に悲鳴。 B:きゃあああああああああああああ!!!! 終劇。 戻る |
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